| どんなエコ? | 1930年代のヨーロッパから、オーガニックを再発見する。 |
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| 誰と どこで □□□する | 世界中の人と世界で身のまわりでつくるたべるたてるまなぶ |
| つくった人/考えた人 | 昔の人、アルバート・ハワード卿、ルドルフ・シュタイナーさん |
| 解説 |
最近よく耳にする、"オーガニック"って、そもそもどんな意味なんでしょう? 「安全でエコな食べ物、とかそんな感じ?」 だいたい正解です。国が設定したオーガニックな作物のルール(JAS規格)というものがあります。おおまかにまとめると、「禁止された化学肥料や農薬を3年以上使っていない、かつ周りの土地からもそれらが入ってこないような農地で、遺伝子操作を行っていない種を使って育て、運ぶときにも農薬や消毒などと接触しないように配慮した農産物」というのがその定義です。かんたんにすると、「なるべく自然に近い状態で育てられた食べもの」といったところでしょうか。 オーガニックな食べ物、が「意識されはじめた」のは、だいたい1930-40年代のヨーロッパです。それ以前、化学肥料や農薬、が使われていなかった18世紀以前の農業は、みんなオーガニックだったので、ことさらにオーガニックを「意識する」必要がなかったんですね。 いいだしっぺは、イギリスのアルバート・ハワード卿、というおじさん。インドで、化学肥料や農薬を使って現地の農業生産力をアップするための指導をしていた彼は、逆にインドのありとあらゆるものが循環している農業と文化を目の当たりに見て、「オーガニックな農業」を教えられたんだそうです。同じ時代にドイツで活躍していた思想家のシュタイナーさん(教育や色彩論で今でも有名ですね)も、ハワードさんと同じようなオーガニックな農業、を考え、実践を始めていました。どうしてこの時代に、オーガニックという考え方が始まったのかを考えてみると、今のわたしたちが、ほんとうにオーガニックな毎日をすごしていくために、大きなヒントになると思うので、ちょっと難しいかもしれませんが考えてみましょう。 |
| もっとくわしく! | 1930-40年代のヨーロッパは、政治と文化が大きく変化し、たくさんの戦争を背景に、科学技術、物理学、そして哲学の領域で、爆発的と言っていいくらいの発展が起こっています。いろいろな要因がありますが、自然と人間の関係の変化はとても大きいものでした。もっというと、人間が自然からエネルギーを取り出すための技術が急激に発達したんですね。 18世紀に始まった産業革命からはじまったエネルギー革命は、、石炭や石油を燃やしてエネルギーを取り出す方向に進みました(現在のCO2問題のはじまりです)。そして物質自体からエネルギーを取り出すという核エネルギーの技術が発見・発明されたのが1930年代です。のちの原爆や原子力発電のもとになっている量子力学と核物理学はこの時代のヨーロッパで生まれたんですね。同じ時代、ドイツのハイデガーさんという哲学者は、この技術の特徴を「せき立て」と言っています。自然のものを、ガンガン燃やしたり(石炭・石油のエネルギー)、ぶつけて叩き出したり(核エネルギー)することで、人間にとって有用なものを取り出したというんですね。 「オーガニック」という考えかたは、こんな時代の中で生まれてきた考え方なんです。科学技術をベースにして作り出した、これまでの自然の循環には収まりきらない農薬や肥料をつかって、自然の農地の生産力を、「せき立て」るようにして、人間にとって有用なものを取り出そうとした工業のような農業。その様子を見て、まだわからないことが多いし、ちょっと危ないんじゃないの? と思った人たちが、あまりせき立てすぎずに作物を育てたほうがいいんじゃないのか、と考えてはじめたムーブメント、それがオーガニックのはじまりと言えそうです。 これは食べ物だけの話ではなさそうです。「せき立てない」教育、「せき立てない」仕事の仕方、「せき立てない」くらし。オーガニックは毎日の生活の中にあるのかもしれません。 |
| 必要なもの | 「せき立てない」の気持ち |
| 投稿した人 | エコプラザ |
| キーワード | CO2フリー エネルギー オーガニック 核 石油 科学技術 農業 |
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