ブログ:2010年2月 February 2010 

みなと森と水サミット「みなとモデル2010」宣言

「みなとモデル2009」宣言を打ち出した前回のみなと森と水サミットから一年がたち、宣言のとおりに「みなとモデル」は確かな歩みをすすめています。

まず「みなと森と水ネットワーク会議」が立ち上がり、本日この場で規約が採択され、正式に結成をみることができました。「みなとモデル」の推進母体が誕生しました。地球温暖化防止および森林再生を目的に木材活用をすすめていくわれわれのネットワークが機能する拠りどころができました。また、二酸化炭素固定認証の実現に向けて委員会が立ち上がり、その制度設計への試みがはじまりました。木材の炭素固定量の認証という全国に先駆ける画期的な制度は、われわれのネットワークとの連携においてはじめて実現する「みなとモデル」の重要な一部であることを確認しました。

一方で、日本の山の現状を知れば知るほど困難な問題が、手つかずのまま山積みになっている現実に直面することになりました。現場をもつわれわれが、そこから目を背けるわけにはいきません。われわれのネットワークを、たんなる交流の場に終わらせるわけにはいきません。われわれがネットワークする自治体間には、さまざまな面において大きな地域差がありますが、その多様性もまた、われわれの糧と考えます。

理想を掲げた前回から一転して、現実に向き合う今回のサミットになりました。しかし理想を現実に譲るつもりはありません。理想と現実が両立することを、今後われわれは「みなとモデル」において実証していきたいと強く望みます。

2010年のサミットの閉幕とともに「みなとモデル」への具体的な取組みを開始するにあたって、5つの原則を提示します。「みなとモデル」の5原則です。

【持続可能性の原則】
一度人間の手が入った森は、人間の手によって守られなければなりません。
「みなとモデル」のために木材を提供する森林は、その後も活気ある森でありつづけます。
【合法性の原則】 
われわれのネットワークが「みなとモデル」のために供する材は、すべて合法であることを証明します。
【透明性の原則】 
「みなとモデル」に供給する可能性のある木材とその出所となる森林の情報を明確にします。その種類、量、品質、搬出および加工にかかる二酸化炭素の排出量等はオープンにできるようにします。
【共有の原則】 
それぞれの山が培ってきた経験と知識を共有するよう努めるとともに、われわれのネットワーク全体で「みなとモデル」というひとつのブランドを育成していきます。
【相互扶助の原則】
それぞれの山には、異なる課題があることを認識し、互いの協力によってそれを補い合うよう努めます。日本の森林整備の質を高めるために、そしてわれわれのネットワークの交流の質を高めるために、互いに助け合います。

上記の5原則をともなった「みなとモデル」は、都市と山が還流する一つの新しい社会システムであり、大きな可能性を秘めた新しいビジネスモデルです。また、「みなとモデル」がめざすのは、森をめぐる「人のめぐみ」の交流です。
環境学習を始め、あらゆる分野での市民レベルの交流を進めていきます。

われわれは確信します。「みなとモデル」のめざす木材利用の仕組みの構築は、山側だけではなく都市側にも大きな喜びをもたらすことを。そして、それがわれわれに出来る地球温暖化防止への最善の近道となることを。

以上

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