6月5日付毎日新聞テキスト

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東京都港区「エコプラザ」、毎日新聞とNPO共同運営 「環境人」発信拠点
 
「市民の環境活動の拠点に」と東京都港区の「区立エコプラザ」が1日、新しく生まれ変わってオープンした。自然と共生する暮らし方から地球規模の問題まで、環境について関心を持ち、考え、行動するための学びと交流、情報発信の場だ。毎日新聞社とNPO法人「アースデイマネー・アソシエーション」の共同事業体「毎日アースデイ株式会社」が運営を担う。【文・明珍美紀、写真・橋本政明】


◇毎日がアースデー
 JR浜松町駅北口から徒歩3分。オフィスやマンションが建ち並ぶ都心の空間にガラス張りの建物がお目見えした。小学校の跡地に建設された建物(地上17階)は区の管理住宅で、1~3階がエコプラザだ。中に入ると開放感にあふれ、さわやかな木の香りが漂う。
 床や天井、壁面にふんだんに使われている木は、東京都あきる野市の「みなと区民の森」、港区提供=から切り出された間伐材だ。この森は、区が約20ヘクタールの市有林をあきる野市から借り上げて、森林再生事業を実施。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の吸収にも一役買っている。これら間伐材の塗装には自然素材が用いられている。
 「森づくり」「オーガニック」(有機)「CO2フリー」。エコプラザでは、この三つのテーマをもとに、セミナーやワークショップ、イベントなどさまざまなアクションを起こし、「市民がエコライフにかかわるきっかけづくりをしていきたい」と施設長の白鳥芳洋さん(46)は話す。
 毎日アースデイ株式会社が運営を担うのは、公共施設の運営などを民間に委託する指定管理者制度にも基づいたもので、公募され、コンペによって選ばれた。委託期間は08年から5年間。社名は文字通り、毎日が地球のことを考えて行動する日、アースデイに、との思いを込めた。

◇大小の木のハコ重ね
 広さは延べ1100平方メートルで、施設のメーンは、約350平方メートルに及ぶ多目的フロアだ。普段は、自習ができる「サーチング・ルーム」、実習などに使う「ワーキング・ルーム」、セミナーや研修を行う「ラーニング・ルーム」として使用。仕切りを外せば一つの「木のハコ」となり、エコ関連のイベントなどに活用できる。
 壁面はフロアを貫くような大きな棚。ここにも四角い大小の「木のハコ」が天井まで並び、本棚やパネルなど展示物を飾る機能を備える。館内には環境活動を行う区民らが集う会議室もある。
 一方、館外には、太陽光や風力の自然エネルギーで明かりを照らすハイブリッド街灯が設置され、メダカやヤゴなどの生き物が生息するビオトープも区民の手で完成した。
 「港区には六本木をはじめ、湾岸やお台場など注目のスポットがある。エコロジーに関しても、さまざまな人々がここで出会い、情報を発信する場にしていきたい」と白鳥さん。

◇異業種交流団体「事業者会議」も
 東京のなかでも港区は、企業や各種団体の本部機能が集中する。そうした異業種間のネットワークを通じて地球環境やCSR(企業の社会的責任)の実践に取り組んでいるのが「みなと環境にやさしい事業者会議」(mecc)だ。06年春に結成され、現在、72の企業、団体などが参加する。事業者会議の事務局も新エコプラザ内に置かれ、NPO法人「アースデイマネー・アソシエーション」が引き続き、事務局と幹事事業者を務める。2日には事業者会議の活動報告会があり、「地球温暖化と森林」をテーマに日大大学院の小林紀之教授の講演などが行なわれた。

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 ■メモ
 港区立エコプラザは、これまでの虎ノ門の旧鞆絵(ともえ)小学校から、浜松町の旧神明小学校跡地に移転した。
 ■住所
 東京都港区浜松町1の13の1(電話03・5404・7764)。JR浜松町駅北口、都営地下鉄大門駅B1出口から徒歩3分。
 ■開館日時
 午前9時半~午後8時。休館日は毎月第4月曜日(祝日の場合はその翌日)と年末年始。
 ■当面の日程
 6月22日まで=みなと区民の森パネル展▽6月24日~7月12日(7月5、6日除く)=エコプラザ・プレスクール▽7月5日=クリーンアップ大作戦▽7月25日~8月1日=毎日新聞社の水と緑の環境週間(移動支局)など。詳細はホームページ(http://www.eco-plaza.net/)。
(毎日新聞 2008年6月5日 東京朝刊より)

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